耐震補強工事の進め方
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壁補強工事
後付けホールダウン金物
基礎クラック補修工事
壁補強工事は耐震診断後、家のバランスが悪かったり、壁の強さが足りないときに行います。工事内容は以下のとおりです。
桟木入れ 金物入れ
内付けホールダウン金物取付
ボード張り後クロス貼りの下地調整
細かい点は全部ビスを打った場所
ビス打ちの間隔は約10cm
京壁風クロスにて補修
2000年に建築基準法が改正され、2000年以降の建物には内付けのホールダウン金物(柱のホゾ抜け防止金物)の取付がされています。しかし、2000年以前の木造二階建てには付いていないのがほとんどです(木造三階建てには、構造計算がされてホールダウン金物は付いていた)。そのためバランスがよく、壁補強が必要のない家でも阪神・淡路大震災では柱のホゾ抜けが起き、1階の倒壊が目立ちました(木造三階建てはほとんど無事でした)。
下記の金物は後付けホールダウン金物で内付けホールダウン金物よりも強度的にも優れていて、壁を壊す必要がないので工期が短く工事することができます。
相手が天災である以上、費用をかけて工事をしても絶対に倒れないと言い切ることができませんが(より倒れにくい家にする事は可能ですが、どこまで補強したら大丈夫というものがないため)、現実(費用面・今後家をどのようにしていこうかという考え方)を踏まえた耐震性向上は必要だと考えます。
その際、
技術的な優先順が高く費用が安い耐震補強から進めて行くべきだと思います。優先順が高いのは、いかに1階部分を潰れないようにするか、ということなのです。
下記の工事は優先順位が高く、
費用対効果のある工事です。

最近の施工例はこちらから見る事ができます。

基礎部のアンカーをケミカルで固定
アッパー部とロアー部を2本のボルトで固定衝撃緩和にスプリングが入っている
基礎のひび割れが起きる要因はさまざまですが、地盤が原因だったり、盛土をしてすぐ建てられたりすると起きやすくなります。また、家の重さのかかり方が偏っていたりすると(家具などにもよる)その場所にひび割れが発生したりします。ひび割れを起こしたまま放っておくと地震で揺れた際、基礎から破壊がはじまり、被害が拡大する可能性があります。
補修方法ですが、ビルのクラック補修にも用いられているエポキシ2液注入方法で内部の隙間を埋めて行きます。

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大きなクラック
外側・床下側ともにシール剤で塞ぎ、注入口からエポキシ2液を攪拌しながら注入します。
工事内容は、3尺壁1ヶ所(既存壁解体・壁補強・復旧)全部込みで 当社標準費用で16~20万円くらいです。また、診断書により壁補強する場所が多い場合は安価なプランもあります。
後付ホールダウン金物取付費用は10~15万円くらいです。形により費用が変わります。
内付ホールダウン金物取付費用は5~10万円くらいです。内容は壁解体・HD取付・壁復旧込みです。
工事費用は、基礎の表・裏側にシール剤塗布・エポキシ2液注入・グラインダー補修で1.5~2万円くらいです。
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