震度5強以上などの大きな地震がきたときに、耐えることが出来るでしょう。
しかし、再び同じ大きさの地震が来た時は、建物の損傷の程度によりますが、最初の地震と同じ強度で二度・三度と耐え続けることが難しいのが耐震補強の現実です。
耐震補強は、地震が起きて揺れが収まり、建物内にいる方々が非難できるだけの時間と強度の確保が出来ます。
制震補強は、建物の強度・バランスを向上させ、地震の揺れを吸収する補強方法です
大きな地震が来たときに、強度とバランスを確保しつつ、揺れを吸収する粘弾性のある部材を補強壁に使用することにより、揺れを吸収し建物の損傷を大幅に軽減します。
そして、再び大きな地震が来たときも、同じように揺れを吸収し、建物の損傷を大幅に軽減させ、建物を長持ちさせます。
制震補強は、大きな地震が度重なったとしても、揺れを吸収し、損傷を減らし、建物を長持ちさせます。
筋違タイプのものになります。
金属の部分に、粘弾性体が入っており、大きな地震に対し、揺れを吸収します。
例を挙げますと、東日本大震災の際、震度5弱から5強の地域で、建物内の家財が多数倒れたのを記憶されているかと思いますが、制震部材を使って、バランスや強度の計算をした建物は、それのおかげで、神棚のお水がこぼれることなく、家財は無傷とのことでした。
かなりの強度吸収に効果があります。
面材タイプの制震部材になります。
強度のある合板をあえて繋げず、制震部材にて合板同士を接合することにより、揺れを吸収します。
黒いパネルの数(2~3)により、強度も異なります。
また、耐震強度として計算出来るので、強度もありながら、大きい地震には揺れも吸収してくれる優れものです。
これから来るであろう、大地震に対し、効果を発揮してくれるでしょう!
制震シュミレーションを行い、適正な場所に取り付けます。
取り付けの配置が大事で、効果を最大限発揮する場所に取り付けます。
例 建物の角部など
建物の両角に制震部材を付けました。
また、それに見合ったホールダウン金物(柱が土台から抜けないようにする金物)も取り付けます。
面材タイプの制震部材です。
こちらもシュミレーションを行い、配置を検討します。
壁を1F胴差(梁)まで開けて施工します。
上部ホールダウン金物&面材固定金物です。
柱脚部(柱の足元)にも、ホールダウン金物&面材固定金物を用いて固定します。
面材を固定し、制震部材を中心部に取り付けます。
中央の制震部材は、長期間において、耐久性のある部材となっており、数十年間耐えることが出来ます。
制震部材を利用した工事は、オーソドックスな耐震補強工事に比べ、費用的に50%前後の増加がありますが、建物の負担は格段に違います。
耐震補強工事でも、バランスや強度の改善をしますので、『揺れが減った』と体感されておられる方々が多数おります。
制震住宅に至っては、『揺れが分からなかった』と言っていただけました。
せっかくの我が家ですから、永く安全な建物に住みたいですよね。
そんなお手伝いを、私どもは喜びとしております!!